【比較級の罠】なぜ "more unique" は間違いなのか?
学校の授業や問題集では、「形容詞や副詞を比較級(more / -er)や最上級(most / -est)の形にすれば、比較の意味を表せる」と教わります。しかし、実はどんな単語でも比較できるわけではありません。
1. 「比較できない」形容詞・副詞の正体
unique(唯一の)、perfect(完璧な)、dead(死んでいる)。これらの言葉に共通する性質がわかりますか?
それは、これらが「程度」を持たない「絶対的な状態」を表しているということです。
- unique(唯一の): 「1つしかない」状態。2つ以上あればそれはもう唯一ではありません。
- perfect(完璧な): 1ミリの欠点もない状態。
- dead(死んでいる): 生きているか、死んでいるかの二択です。
これらは「どれくらい唯一か」「より完璧か」といった程度の差が存在しない「絶対形容詞」です。1つしかないもの同士を比べて「より唯一だ(more unique)」と言うのは、論理的に矛盾しています。
2. 難関大が求める「言葉の論理」
東大や医学部をはじめとする最難関大の正誤判定問題では、こうした「文法の公式」を超えた「言葉の論理のズレ」が頻繁に狙われます。
入試で差がつくポイント!
・× This is the most unique building.(論理的矛盾)
・○ This is a unique building.(「唯一無二の」と断定する)
・○ This is the most unusual building.(「珍しい」という程度を比較する)
丸暗記の英語では、こうした「違和感」に気づけません。「どうしても比較したいなら、unusual(珍しい)など『程度』を持つ言葉に置き換える」という柔軟な思考力こそが、英作文や記述問題での強力な武器になります。